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昨年秋アートテクトメンバーでマダム フランソワーズさんの親しい友人のミシュリンさんが亡くなりました。
ブログにも何度か写真が掲載しています。84歳でした。
そのご夫妻には子供が居なくて遠い親戚が居るだけでした。30年以上交流も無かったそうです。

そこでマダム フランソワーズさんが御主人のジョンさん90歳の介護を始めました。
勿論、居候の私も機会有る毎にお手伝いしました。
寒い真冬はジョンさんのお宅に泊、世話をしていました。
館にこの土曜日から滞在中でした。

丁度私が南仏から帰って来た時でした。
昨日朝、マダムがジョンさんが起きたのを確認したそうです。

私が朝食を済ませて庭に咲き始めたプラムの白い花を描き始めました。
一段落して館に入って間も無くジョンさんを呼んだのですが返事がなくマダムが部屋のドアを開け直ぐ私を呼びました。
私はベッドの横に倒れて居るジョンさんの足を触りましたが既に冷たく為って居ました。亡くなって居ることをマダムに告げました。
マダムは少し慌て居たようで私が医者に電話して下さいと言いました。
その後、医者と警察が来て死亡を確認しました。心臓発作で亡くなったそうです。
ベッドには昨年亡くなられた奥様のミシュリンさんの写真が有りました。写真を取った後に倒れて亡くなられた様です。

昨日は静かに弔う事も出来ないままに市の霊安室に入りました。
今日、改めてマダム フランソワーズさんと二人で弔いをして来ました。
未だ葬儀も済まないのにジョンさんの遠い親戚達はお金お金と相続の件で騒いで居るそうです。
マダムは今日朝、全ての書類と家の鍵を渡して最期としました。

こうしてマダム フランソワーズさんの横で人の一生を見ていると親戚より親しい友人が居ると親族以上に幸せに暮らせて亡くなりました。
亡くなって二日目ですが親族は未だ挨拶にも来てないそうですし、霊安室にも来ていた様子は有りませんでした。
職員が明日、親族が来ると話して居ました。

どんなに美しい花でも花が散るが如くです。人は何時かはその日が来ます。一日一日の大切さを改めて思い知らされました。

合掌