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水彩画家・長尾周二・旅行記写真1204021
水彩画家・長尾周二・旅行記写真1204021
土曜日の昨日はフォモンタンにあるシャンソン小劇場のジョゼさんの企画によるピアニスト ダニエルさんとソプラノ歌手のコンサートが有りました。開演は午後9時です。終わって帰ってベッドに入ったのは日曜日午前3時でした。9時に始まって終るのは12時でそこからシャンパンでパーティです。その後、関係者と遅いディナーですから当然遅くなります。

ソプラノ歌手のPascaleさんと40代のピアニストの演奏でソプラノが終わった後はDanielさんのソロコンサートです。

ピアノの演奏が始まる前は普通のコンサート会場で見られる風景でした。
しかし演奏が始まった途端に聴衆を魅了する水を打った静けさの中、ダニエルさんの神業とも思える演奏が続きました。
グランドピアノの前には楽譜台も外され魔法にかけられた様な演奏に聞き入りました。
一時間半がとても短く感じる充実した演奏でした。

関係者に話を聞くと決して有名なピアニストでは無いそうですが経歴はコンサートマスター等素晴らしい経歴だそうです。何より驚いたのは80歳と聞いてあの若々しいバイタリティーに富んだ演奏です。
鍵盤を右から左 左から右と軽やかに強く重々しく変幻自在の演奏でした。
ソプラノ歌手の伴奏をして居たピアニストは何だったのだろうと言う演奏です。
アンコールでプッチニーの歌をソプラノ歌手が歌いダニエルさんのピアノ演奏で幕を閉じました。

私も60歳で今まで色々な演奏やコンサートを聞きましたがこんなに素晴らしいアーティストに会ったのは初めてです。

日本の友人で年金生活云々と仰有る方が居ますが生涯現役の素晴らしさを強く感じました。

澱み無い演奏は今でも鍛えて居る証しでも有ります。
ジョゼさんの小劇場で関係者と食事会が有りましたが私の人生でも最高の素晴らしい一時でした。

ダニエルさんは神に導かれた本物のアーティストだと感じました。ミケランジェロやレンブラントが放っているオーラと同じ様に感じました。

街の小さなホールで正かの出会いでした。

と同時に未々此から努力と鍛練を怠らない様に強く決意しました。

ありがとうございました。