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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二140113
晩年植村鷹千代先生がアマチュア作家の団体に良く通っていて最近のプロフェッショナル画家の作品はつまらない、アマチュア作家の方が楽しいと仰有って居ました。
今日も銀座の画廊を覗いて来ましたが一、二点を除けば鑑賞に値する作品は有りませんしそうした作品に比べればアマチュア作家の作品には絵に楽しさや何かを訴えるパワーを感じる作品が観られます。
勿論技術的に見れば幼稚だったり構図がとか色彩構成がとか劣るかも知れませんが絵本来の楽しさや悲しみとか作者の気持ちがストレートに表現されて居る事で其に勝る良さが感じられます。

美術予備校を営む前にアマチュア向けの教室を開いていて医者や会社経営者等の方が生徒で居ました。人生経験がそのまま作品に表れて居て素敵な作品を創作していました。

そうした事を思い出しながら自分の仕事を振り返ると此で良いのか方向は間違って居ないのかと立ち止まる事が有ります。

絵を描く事を生業にしていると売りやすい作品を求める事をします。自分本来の作品を深く追求すればするほど作品が売れなく為る事も有ります。ルドンもその辺の事を念頭に入れて本来の仕事と売り易い花の絵を描き分けて居たと思います。

と言った訳でアマチュア作家の展覧会にもハッとする作品が有って自分の仕事に力を頂く事も良く有ります。

そうした楽しさを味わい絵筆を持って人生を豊かにしてみませんか!