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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二140117
先日広島に行く機会が有って県立広島美術館とひろしま美術館に行って来ました。

ひろしま美術館はヨーロッパ印象派時代の作品と日本人作家のコレクションを所蔵していて良く訪れます。
そのコレクションの中で好きな作品はブラマンク、スーチン、モネと藤島武二です。
丁度、日本画のコレクション展覧会を開催していて拝見しました。
趣味の問題ですが心に響く作品は少なかったです。
若い頃好きだった作家の作品も何か薄っぺらい印象で狩野元信や法隆寺の作品群に比べると精神の高さや作品から受けるパワーが劣って見えました。
と言うのも広島県立美術館のクレラー・ミュラーコレクション展を見た後に訪れた事にも由るのかも知れません。

オランダ クレラー・ミュラー美術館のコレクションはご夫妻がご自分で集めたコレクションです。
日本のコレクションはややもすると画商や学芸員に委ねて集めた感が有りますので名前が有名とかが一番で作品の良し悪しとは程遠い事が有ります。
在る美術館等は学芸員の浅はかな趣味で公費を使ってゴミの様な作品を集めて居ます。
がっかりしたり驚いたり当然二度と足を向けません。
数百万円で仕入れた作品を数億円で売り付けた画商の話など例を上げれば切りが有りません。
有名作家の作品とされて居る作品でも精巧に出来た複製画とか言った話も聞いた事有りませんか?

話を戻しますがクレラー・ミュラーコレクション展はどの作品も情熱を注いでコレクションした様子が伺えます。ゴッホの作品も初めて見た作品群でとても新鮮でした。私はその中でもルドン、ピサロ、シャニックは共感する作品でした。

こうした秀作を拝見すると自然と気持ちが昂り制作意欲が湧いて来ます。

東京に帰った今も豊かな気持ちが持続しています。