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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二140129
たましんギャラリーでの展覧会に来られた作家、下林益夫さん(国立市在住)が私の作品を評して小島善太郎さんの作品と合い通ずる骨太であると表現して下さいました。

私の作品はともかく小島善太郎さんの真髄を一言で表現された言葉に眼力の高さを覚えると同時に驚嘆しました。
戦前、パリに留学しその仲間と共に30年協会を創立し日本洋画壇の大きな動きの中心に居ました。しかし戦後の混乱で評価が分かれ世間からは離れて生活して居ました。

日野市在住時代に小島善太郎さんと深く関わり後に青梅市小島善太郎美術館開設のお世話をしました。
ヨーロッパ滞在中、帰国して間もない時期そして晩年の作品は高く評価出来ると思って居ます。
その充実期に描かれた秀作を拝見すると其処に小島善太郎さんの信念が見えます。
其れはヨーロッパ絵画のコピーでは無く日本人のオリジナル作品を構築する事です。

そして何より小島善太郎さんを最も端的に表現出来る言葉が骨太です。
ブラマンクに教わりコピーをした作家が持て囃されましたが彼はあくまでオリジナルの日本人画家として戦いを挑みました。その作品こそが後々に再評価されると思って居ます。その事を以て美術館開設に尽力した訳です。

長年、親しくして頂いた植村鷹千代先生の意見とも一致しています。
ブラマンクから受けた衝撃的な骨太を自分為りに再構築し挑戦し続けた証が作品です。一見ブラマンクとの出会いが何でも無かった様に見られる作品ですが彼は自分の中に確りとその教えを形にしています。
ブラマンクからね…と何度も私に話された事でもその事が良く伺えます。

歴史上何をしたとか作品が同とか彼を貫いた生きざまが同とか学芸員は解説しますが作品が全てを物語っています。
ブラマンクは野獣派と呼ばれ暴力的とも思える作品ですが本当の絵力は力強い骨太の構成力です。小島善太郎さんはその構成を熟慮に熟慮を重ね確りとした構成とし自分の感性で取り組み制作する事が彼の信念だったのです。

下林益夫さんの見識は美術館学芸員の浅はかさと違い本物を見抜く素晴らしい一言でした。今回お会いでき心より感謝して居ます。

ありがとうございました。