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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二1702081
今日は南に向けて車を走らせました。讃岐山脈が間近に見える丘を走り抜け溜め池近くに梅の花が咲いて居ました。
例年描いている梅畑の花は蕾で未だでしたが此処の梅は満開の様子でした。
その丘には茶畑が広がり江戸時代に静岡県よりお茶の実を持ち帰り云々と伝記がある場所でした。冷たい北風と厚い雲に覆われた大地にピンクに染まった梅の木が何本か植わって居ました。
車を停めて制作です。冷たい北風が強くて車の中から窓を開けての制作です。
膝にはダウンジャケットを掛けて暖を取りました。
こうした寒い日は水彩画でも画面が乾きにくく時間が係ります。
特に3度以下は其が顕著に現れて困ります。氷点下に為ると画面が凍ります。フランスのコレクターに買って頂いた長野県で描いた権現の滝は描き始めて暫くすると寒さと雪で画面が凍りました。凍った結晶が画面に残っていました。
水彩画家・長尾周二1702082
九州えびの高原で赤松林を描いた時は氷点下10度まで下がって居たそうで鉛筆で殆んど仕上げ最後に水彩で彩飾したらその水彩筆が凍ってカチカチに為り自分でも大笑いしました。
ま、冬の旅だと完全武装しないと身体が持ちません。数時間氷点下の中で身体を動かさないで静止状態ですからシンシンと身体が冷えて来ます。描いて居る時は感じませんが車に戻った時はほっとします。
長野県戸隠に紅葉を描きに行って居た時です。雪が降り始め20センチは積もりました。当時の車は一年中冬タイヤを履いて居ましたが山道の雪道は危険ですから動かず雪が融けて無くなるまで待って下山したことが有ります。
イタリアの山で4月に30センチ積もり動けなく為った時も2日間車の中で待って居ました。
そうした冬の旅を思い出しながら1枚仕上げました。