水彩画家・長尾周二オフィシャルブログ(SHUJI NAGAO official blog)

日本国内のみならずフランスなど欧州中心に活動する水彩画を描く画家・長尾周二のリアルタイムの活動日記。現在は一般社団法人アートシップインターナショナルの理事長として日仏を中心に活動を続けています。

当サイトのタイトルや画像や文言は無断での転用・転載を固く禁じます。
水彩画家・長尾周二渓流画像
長尾周二は一般社団法人・アートシップインターナショナル理事長、ARTEC(欧州造形美術振興協会)会員として、日本のみならずフランスなど欧州においても活動を続けている国際作家です。
 
『坂本宿・蚤の市』を開催予定!
2024年3月より群馬県安中市横川の旧坂本宿に於いて上記のフリーマーケットを開催します。近隣(約400m)には旧松井田西中学校跡地の「MUSEE 松井田」(美術施設)があり、こちらも常設展示があり、原則観覧できます(入場無料・・2024年現在)。

また同時にこちらのフリーマーケットの出店者も大々的に募集しております!

ー概要ー
・群馬県安中市松井田町原266
(一社)アートシップインターナショナル
・開催日(雨天決行)
毎月第2・第4土曜日・日曜日
AM9時~PM3時
※詳しくは下記のページをご覧ください。



当サイトは画家・長尾周二氏の投稿をほぼそのまま掲載しております。
※掲載においては長尾氏本人の責任において現行の国内外の法令や社会規範等を遵守するように努めておりますが、お気付きの点等がございましたら直接長尾氏にお問合せをお願い致します。適宜対応いたします。

※メールアドレス(下記はリンクではありませんので入力ください)
shuj-nagao-go-12@docomo.ne.jp

(サイト管理者より)

2016長尾周二放浪記

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!

水彩画家・長尾周二1608101
朝、フランソワーズさんはパリのラジオ放送の為に8時半ぐらいに出掛けました。その後を追う様に館を出発しました。約75キロ先のサンジャンブラウンに向かう為です。
ブロァ迄はロワール川の左岸の道を走りその先は右岸の道を遡ります。

何故か助手席にはコートジボワール出身のゴゼさんが乗って居ます。
勿論アフリカンを同乗してのドライブは初めてです。運転は快適かとか話して居ましたがま、若い時は未だしも人を同乗させて走るのは緊張するし疲れます。
自分1人だとロワール世界遺産の風景を楽しみながらドライブですがそうも行きません。

展覧会期間中ゴゼさんはフランソワーズさんの館に泊まって居るのでその間、生活を共にしています。
水彩画家・長尾周二1608102
昨日のディナーは彼がアフリカ料理を作って下さいました。魚の干物を煮込んだ料理です。キッチンは八丈島のクサヤの様な臭いで満ちて居ます。
何の魚か分かりません。ピーマン等と煮込んで居ました。インデカ米にその煮込みをかけて出来上がりです。
正直、その臭いで食欲は有りませんでしたが食べて みると初めての味で其なりに面白い味でした。又、彼の本当にのんびりしたライフスタイルは全く違う生活習慣だと思います。
ま、忙しい現代人とは少し違う生活ですね。
朝、のんびりした彼にフランソワーズさんはプンプンです。

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水彩画家・長尾周二160807
8月5日サンジャンブラウンの市長も出席しベルニサージュが開催されました。ベルニサージュには日本の愛知大学に留学経験の有る女性とその彼氏が来て頂き 日本語での会話が弾みました。いらっしゃった皆さん丁寧に作品をご覧頂きました。市長には私が日本人作家の部屋を案内しました。

6日はシスレーヌさんに教えて頂いた大規模な蚤の市に来ました。AILLANTと言うリヨン方向に200キロ走った小さな街です。6日は前夜祭的でそんな に沢山の店が出店していませんでしたが其でも準備を兼ねて数十店は出ていました。アンティーク専門店が殆んどですから掘り出し物的な価格では有りませんが 興味深いアンティークが街中に出ていました。規模としてはシャトーシャンボールやシャトーアンボワーズのアンティーク市に匹敵する大規模な蚤の市です。
その蚤の市を見てからシュウジに帰ります。

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水彩画家・長尾周二160805
イタリアでの展覧会が終わって一息付かぬ間に次の展覧会です。

私も自分でとんでもないと思えるスケジュールで動いて居ますがARTEC会長のフランソワー ズ イカールさんは正に超人的に活動して居ます。ヨーロッピアンカデミーの名誉教授(哲学)、ARTEC会長、パリラジオ放送局の美術番組担当と何時も忙しく 動いて居ます。
特にARTECの活動はライフワークだと本人も話して居ましすが本当に良く動きます。

1日に帰って来たら2日には新たな展覧会です。
メンバー全員と飯尾さん阿部さん平沼さんの作品も同じ部屋に展示しました。
当然ラジオ放送で作品を紹介して頂いて居ます。

こうしたコッコッとした積み重ねが大変有効な手段だと思います。
一昨年スイスエァーラインで帰国の際にパーサーからサインを求められた事でもお分かり頂けると思います。又、フランス警察官の取り締まりの際にも貴方は有名なアーティストですねと言われた事も有りました。
兎も角発信し続ける事が如何に大切かと言う事です。そうしたメディアに通じたサポーターが居る事はとても有り難いです。

暑い暑いイタリアから帰って来たら最高気温21度前後と高原の涼しさです。
睡眠も十分取れますし、とても過ごし易いですね。

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水彩画家・長尾周二1608021
フランス オレルリアン近くに在るシャトーSaint Jean Ie Blancで8月2日から13日ARTEC展が開催中です。

昨日仮眠をしながらイタリア・カプレーゼミケランジェロ美術館よりフランスに帰って来ましたが 今度はARTEC展の準備です。

シャトーの展示可能な12部屋の内2部屋を日本人アーティストに提供して頂きアートシップインターナショナルメンバー全員 の作品を展示しました。
写真は展示中の招待出品愛媛県松山市在住七宝作家飯尾さんの作品と中尾さんの作品です。
水彩画家・長尾周二1608022
イタリアカプレーゼミケランジェロよりの帰路、先ずアレッオ経由フィレンッェを目指しました。カーナビで走ったら又山越え標高約1000は有ろうかと思え る山岳道路でした。車は喘ぎ喘ぎやっとの思いでたどり着きました。市内は信号機で大渋滞水温ゲージも80度を越え危険状態に逆戻りです。イタリア観光を諦 めてフィレンッェから有料高速道路に入り帰路に着きました。

快調にジェノバを過ぎフランスに入りカンヌを走り過ぎてから一搬道を走りました。走り馴れた道です。エクス アン プロバンスを通過する時は一昨年亡くなった友人J・カルロス ガロさんとの事を偲びながら走りました。既に深夜でしたから立ち寄る事も止めました。アビニヨンからリヨン方面に走ります。途中仮眠を取り又一般道を走り ました。

さすがにフランス、気温も下がり楽々走りきりました。

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水彩画家・長尾周二160729
教会の入り口のドアが全て開かれて居てパイプオルガンの演奏がされて居ました。
時間はたっぷり有るので聞いて居ました。どうやら若い音楽家がレッスンの為に学ぶ為の様です。信者も居なくは無いのですが数人祈りを捧げて居ました。

教会の中に牧師さんに悩みを聞いて貰う小屋の様な物が在りますよね。この大聖堂にも何ヵ所か設置されています。中に牧師さんが居る時は赤い小さな灯りが点 る仕掛けに為って居ました。今日はそうした日の様で何人か信者が小屋で待って居る牧師に懺悔とか相談をして居る様子を初めて見ました。

現代社会ではお寺や教会は冠婚葬祭しか関わらないのが流れです。しかし北欧の小さな村では朝夕教会の墓地に先祖を訪ねて居る風景を見ました。
約やかな日常生活です。この大聖堂の様なきらびやかなフレスコ画やステンドグラス、大きな祭壇に彫刻は有りません。私は人間の欲望の果ての遺物の様に思い ます。多民族をどんな殺戮しても救われるとかこの宗教を拝まないから不幸が訪れるとか今でも新興宗教も含め言われて居ますがそんな事で幸せを感じるので有 ればこんな楽な事は有りません。

こうした権力の象徴を見ると多民族や住民を騙して得たお金で出来上がって居ると思えて為りません。共産主義もそうした考え方が有っても良いと思わせられますが現実の共産主義国家は権力を把握する為に在って現在では最も弾圧下にあり悲惨な生活をして居るのが現実です。

私は少しの生きる為の糧は必要だと思いますが際限の無い欲望に付き合う気は有りません。
何故ならこんに立派な教会に眠る人も路傍で倒れて亡くなる人も死んで仕舞えば皆同じだと思って居ます。生きて居る間に何をすべきかが大切と考えます。口を 開けばお金、そんなに溜め込んで何の為に使うの?と私は考えます。カビの生えたパンよりは美味しいディナーが良いとは思いますがそんな事に生き甲斐は感じ ません。

ただ言える事は人の為にと言うは簡単ですが実際に人の為に実践して居る方を見るとそのご苦労は心に染みます。

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水彩画家・長尾周二160728
きょうの午後は雷鳴が聞こえて来た後は強い風と共に激しい雨です。稲光に雷鳴、冷たい寒気が入って来たのでしょうか。夕方の散歩はとても涼しい陽気でした。

イタリアに居てイタリアの悪口を書くのは気が引けますが以前の旅で警察署の取り調べ室に連行されたりベローナで観光中、車の鍵穴を壊されたり等々何の落ち度も無いのにひどい目に合って居るのでどうしても印象が良く有りません。

ローマの日本大使館員と話をして居た時も特に南イタリアに進出した日本企業は散々な目に合って撤退していると話して居ました。ま、スペインもそうした同じ様な事が起こって居ます。ラテン系ですから約束が約束に為らず前に進めないと言うのが本音でしょうか。
しかし親しくしてワイワイ騒いで居るのには天国の様な国です。

美術館の受付をして居るジョバンニさんがパソコンに向かって真剣な顔をして居るので聞いたらネットオークションでロンジンの時計を落札しょうとして居たそうでアルバイトにも精を出して居ます。転売し利益を得ているとの事でした。
次の機会にバソコンに向かって居たので尋ねたら来期の展覧会資料作りで仕事もちゃんとしていました。

私的に安全な宿泊場所、お墓の駐車場次が恋人のメッカ(ホモセクシャルのメッカも在るので要注意)小さい村の駐車場少し恐いのですが誰も来ない林の中ですね。

皆さんに事件や盗難に合ったのを訪ねると都会の観光地、観光地のパーキング、インターチェンジのパーキングが圧倒的に多い様です。

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水彩画家・長尾周二1607271
早朝余り暑くならない内に制作をしています。7時とか8時に始めて昼頃には描き終わり木陰に移動します。上手い具合に制作場所が木陰なら其のまま動かずにランチを頂きます。夕方まで動かず陽射しが弱く為ってから買い物や観光をしています。

暑いイタリア、良い事も有ります。西瓜が約5キロで3ユーロしません。此でも十分な大きさなのですがグッビオの展覧会の際はこの倍はあろうかと思える西瓜 が3ユーロでした。朝昼晩と西瓜を食べ続けて3日掛かりました。其ほど大きくは無いのですが日本で売られて居る其よりは遥かに大きい物です。
ご覧の様に朝昼晩頂いて2日は掛かります。西瓜がメインでパンはオカズの様です。甘くて美味しいスイカ如何ですか!
水彩画家・長尾周二1607272
今日はアレッオ迄帰って来ました。朝近くの村で1枚描いて買い物です。勿論スイカを買いました。高架下の駐車場で陽射しを避けてしのぎました。
5時を過ぎてから街のセンター迄2キロ以上有ったのですが歩いて行きました。荒井さんたちと観光した街です。私的にはシエナより良いと思います。
明日もこの近辺に居ようと思って居ます。今日の寝床は街を見下ろす林の中です。カップル御用達の場所ですね。使用済みの・・・が大量に散らばって居ました。ま、夜景も綺麗です。
昨日迄イタリアに着いた際に買ったパンが有りました。当然カチンカチンです。朝はかじって食べたのですが流石にカビだらけで止めました。制作した場所の農 家の方が飼っている鶏の餌に差し上げました。今日までブリョッシュやパンと食べ物には困らない位皆さんから頂いた食料が有りました。荒井さんの北海道ス モークチーズ重宝しています。

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水彩画家・長尾周二160726
シエナでは2ユーロのピザを買って黄昏時の広場や大聖堂を観光しました。サイズは4当分したのもですが日本で買うとラージサイズのピザと同じボリュームです。夕飯は此で済ませました。しかも大変美味しくて地元でも大人気の店の様です。
しかし私はこうした観光地では制作する気に為れません。駐車場からかなり登らないと中心地は着けませんし人が多すぎます。
シエナからカプレゼミケランジェロ迄約100キロです。
丘の上の中世そのままの都市をその方向に走りながら気に入った場所を見つけ泊まりながら制作を続けて居ます。
日本でも同様ですが田舎ほど親切ですが排他的な面も有ります。
トスカーナ地方でも以前絵に為る場所で連泊していたら住民にポリスを呼ばれた事が有ります。今日は製作中ポリスがユータウンして此方に来ました。ま、製作中でしたから笑顔で職質も無く終わりました。もし住民通報なら必ずパスポート&ドキュメントチェックです。
夏の観光シーズンでも場所によって要注意です。
何度と無くイタリアに来ていますが余り良い印象は有りません。
風景はナポリを代表する様に大変魅力的なのですが昔の陽気なイタリア人気質が少し変わったと思います。長い経済凋落の結果でしょうか。

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水彩画家・長尾周二160724
静かな山の頂上に中世の砦が在ります。其所がミケランジェロ生誕の美術館と為って居ます。

アートシップインターナショナルはその一つの建物の中の2階3階の3部屋を使用し展覧会を開催中です。開催に当たり日伊友好150周年記念事業と在イタリア日本大使館より認定して頂いての開催です。

2階にはロルジュ作品12点展示3階の2室にアートシップインターナショナルメンバー作品24点を展示しています。

展覧会の反響や感想を前回の報告に続きを書きます。
感想を書いて頂いて居るノートは14ページ目に入って居ます。ゆっくり翻訳出来ればと思って居ます。

山本さんの作品は額装しモノクロ作品の中に在ります。アイデアと知己に富んだ作品は無くては為らない作品です。小品ですが存在感の有る作品です。

龍ノ平さんの作品は抽象化去れた人物像と静物画の展示です。CHOUZYのARTEC展に3点風景画を出品した為会期が重なり風景画は展示出来ませんでした。しかしその意欲的な作品は大変クオリティの高い作品と為って居ます。

中尾さんの風景画は空気を感じるリアリティーが表現されて居て現場に吹く微風さえ感じます。今こうしてメールを書いて居る間にも8人入場者が居ました。

山崎さんの作品は花々の中に蝶が画かれて居ます。フランス・マタミュウゼでのARTEC展で作品をコレクターに買って頂いた事でもその実力はお分かり頂けると思います。勿論イタリアでも人気の作品と為って居ます。

水口さんの立体はトゥールのヤマト展での人気、マタミュウゼでのARTEC展でARTEC賞受賞でもお分かりの様に若い才能有るデザイナーです。
此処でも興味を持ってご覧に為る方が大勢いらっしゃいます。

後会期は8日間です。イタリアでの旅は後少しで終わります。

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水彩画家・長尾周二160723
ローマ観光もしましたが在イタリア日本大使館にカプレーゼミケランジェロ美術館の報告と日伊友好150年事業認定のお礼、情報交換に行って来ました。外交官と文化担当の方二人とお会いしました。
私はどんなに忙しくても現場の方とお会いする事を旨としています。文章だけでは分からない事も有りますから。今回お会いしてトスカーナ地方はミラノ領事館の担当とかですが勿論ローマ大使館でも対処して頂けるとの事だと教えて頂きました。

ローマからカプレーゼミケランジェロに向かう途中昨年知り合った日本人女性シゲコさんとリサイクルショップを経営していてシゲコさんを紹介して下さった オーナーと再会しました。ごイタリア人の主人や息子さんもご紹介頂きランチをご馳走に為りました。勿論、ローマのレストランのスパゲッティより格段と美味 しい物でした。

話は変わりますが人は老いて行くと色々な困難や問題を生じます。当然私もそうした年代に入って来ていますから他人事では有りません。私の母は82歳で亡く なりましたが半身不随で困ったのですが幸い痴呆症には為らず意識も確りしていました。しかしそうした色々な病を抱えながら老いて行くと家族は大変な思いを 強いられ事に為ります。
身近な人にそうした方がいらっしゃるのを見ると心が痛みます。
助け合いの精神はヨーロッパの方が現代に於いては良いのでは無いでしょうか。お祖母ちゃんがお遍路さんには接待して差し上げなさいと云われて居た事を思い出します。四国は死国とも昔は言われ老いて巡礼の旅は正に死を意味して居ました。
私も其が出来れば本望です。

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