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水彩画家・長尾周二のフランスと日本国内での芸術活動記 に参加中!

水彩画家・長尾周二1812111
※写真は大西・アオイ記念館所蔵の「ゴッホのひまわり」のレプリカ
私の中学生の頃、机の上にヴィセント バン ゴッホのテオへの手紙と言う本が置かれて居ました。
アーティストを志す人は一度はゴッホに触発されたのでは無いでしょうか。
40年前に植村鷹千代先生とヨーロッパ外遊をした際にロンドン テイトギャラリーで始めてゴッホの原画を見た時の衝撃は忘れられません。その旅行で出来たばかりのオランダゴッホ美術館でゴッホの全容を見ました。

あんなに好きだったゴッホでしたが其れを境に少し距離を置く様に為りました。
何故かと言うと畏れを感じたのです。
此処まで精神を研ぎ澄まし制作する事は若かった自分には刺激が強過ぎました。

3年前にオランダの友人宅に行った際に再度ゴッホ美術館を訪ねました。
額装されて居ない作品が立派な額装されて当時とは様変わりでした。

さて、大西アオイ記念館のロビーに飾ってあるヒマワリのレプリカを見ながら由良山を制作しました。
その由来は大西アオイ記念館でご覧下さい。
この作品は98センチ×69センチの作品です。
その作品の周りバーミリオンに近い色の帯で囲まれて居ます。
先ずは帯が無い状態で制作しました。
何故ならテーブルの近くの構成と制作意図が一致しなかった為に帯で囲ったと推測出来ます。
むしろ帯が無い方が自然な構成と言えるかも知れません。

何故無謀とも言える帯を入れたのかというと次のように思います。

アルル時代、ゴッホは希望に満ちた傑作群を生みました。
光の中での生と死を暗示する作品ですが、より気持ちが希望と生命力を表現したいと思い、テーブルのバランスよりも其れを優先した意欲的な作品にしたのでは無いか?と推察出来ます。
ゴッホの純粋な制作態度が垣間見える傑作と言えるでしょう。

レプリカですがご覧になる価値はあると思います。