水彩画家・長尾周二オフィシャルブログ(SHUJI NAGAO official blog)

日本国内のみならずフランスなど欧州中心に活動する水彩画を描く画家・長尾周二のリアルタイムの活動日記。現在は一般社団法人アートシップインターナショナルの理事長として日仏を中心に活動を続けています。

当サイトのタイトルや画像や文言は無断での転用・転載を固く禁じます。
水彩画家・長尾周二渓流画像
長尾周二は一般社団法人・アートシップインターナショナル理事長、ARTEC(欧州造形美術振興協会)会員として、日本のみならずフランスなど欧州においても活動を続けている国際作家です。
 
『坂本宿・蚤の市』を開催予定!
2024年3月より群馬県安中市横川の旧坂本宿に於いて上記のフリーマーケットを開催します。近隣(約400m)には旧松井田西中学校跡地の「MUSEE 松井田」(美術施設)があり、こちらも常設展示があり、原則観覧できます(入場無料・・2024年現在)。

また同時にこちらのフリーマーケットの出店者も大々的に募集しております!

ー概要ー
・群馬県安中市松井田町原266
(一社)アートシップインターナショナル
・開催日(雨天決行)
毎月第2・第4土曜日・日曜日
AM9時~PM3時
※詳しくは下記のページをご覧ください。



当サイトは画家・長尾周二氏の投稿をほぼそのまま掲載しております。
※掲載においては長尾氏本人の責任において現行の国内外の法令や社会規範等を遵守するように努めておりますが、お気付きの点等がございましたら直接長尾氏にお問合せをお願い致します。適宜対応いたします。

※メールアドレス(下記はリンクではありませんので入力ください)
shuj-nagao-go-12@docomo.ne.jp

(サイト管理者より)

2013年12月

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二131230
今年は特にヨーロッパでの活動がとても忙しい年でした。

自分の個展は勿論、デモンストレーション依頼をこなしたり、二ヶ所掛け持ちの展覧会も二度有りました。
作品制作も時間の限りトライしました。120号を始め日本から送ったロールペーパー4本を使い切りました。

出来る事は悔いの無い様にと友人の上森さんとシャトーボガールに1ヶ月以上毎日通って菜の花からココリコ(芥子の花)が終わる迄通って秋はコスモス畑に通いました。

展覧会もパリは勿論、イタリア、グビョウやポルトガル、ポルトにも車で走りました。
イタリアでは美術協会のアーナルドさん等と親睦を深める事が出来て充実した一年でした。

日本でも四国高松の個人美術館での企画が2015年1月2月の2ヶ月間決まりました。
また名古屋の私設美術館での展覧会も同年3月に決まりました。

先日、たましん地域文化財団に招かれお伺いした所、2014年に続き2015年1月に企画して頂ける事に為りました。ARTECのメンバー共々感謝申し上げます。

今日12月29日と昨日50号を多摩川で描きました。
さすがに寒さとの戦いも有り今日は帰って来ると身体を温める事に専念しました。上衣は完全なのですがズボンが完全防寒では無いので足から冷えて来ます。

写真は昨日の作品です。

来年パリ、マドレーヌ寺院の個展を予定して居ます。
またブラッシュ市のギャラリーの個展、プロバンスの個展が待って居ますので気を抜かず制作に励んで居ます。特にパリ、マドレーヌ寺院での個展には花シリーズと渓流シリーズを発表したいと思って居ます。

花はフランスで制作しますが滝や渓流は日本で制作予定です。
既に50号6枚、30号1枚日本で制作しましたが、渓流シリーズだけで20枚以上必要なので寒さに負けず描き続けます。
ま、早く防寒ズボンを用意しないと不味いですけどね。

明日は富士山を4号にと思って居ます。
小品だと長時間外に居なくても良いので車の中で休めます。
作品は軽四ですから50号がやっと積める大きさです。

正月も出来るだけ制作に専念したいと思って居ます。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!

水彩画家・長尾周二1312271
多摩川で制作した後に稲城市の丘陵を走りました。
以前、アルバイトで土方をして居た時に作った公園に立ち寄りました。写真の煉瓦造りの歩道を何日か費やし作りました。
屋外の作業はとても楽しく頬に風を感じながら物が出来上がる事はアートにも繋がり毎日が感動的でした。真冬、お台場のマンション建設現場でポンプ車によるコンクリート打ちの作業が有りました。コンクリート打ちはその階を一気に打たなければ為りません。
有る一画で型枠大工の仕事が不完全で天井が抜け作業が大幅に遅れて深夜迄係りました。作業が終わったのは早朝4時です。ポンプ車両のコンクリート打ちは水を使う仕事ですから寒いの何の、、。しかし物を造る喜びに勝るものは有りません。
六本木ヒルズ、横浜みなとみらいの作業等々懐かしく思い出しました。
水彩画家・長尾周二1312272
都会はゴミも無くとても美しい景観を保って居ます。ゴミ出しルールも大変細かくソコまでするの?と言った印象です。
日本を北から南迄走った感想は10年前に日本を巡って居た時は海岸線がゴミで汚れて居た場所は限られて居ました。しかし今年は瀬戸内海迄ゴミで汚れて居ました。
と同時に北海道でも九州でも過疎化に伴い廃屋が至る所に見られました。
地域のコミュニティが壊れて放置農園、山林そしてその結果の海岸線のゴミの山に為って居るのだと思います。勿論中国韓国から流れて来たゴミも有るとは思いますがそれにしても都会と地方の格差はそうした所にも見られるのかも知れません。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二131224
先日、車で走っていたら私がフランスで乗って居る車が何台か展示販売していました。
価格も安く立ち寄りました。メルセデスベンツVITOワゴン車です。車の話に盛り上がり日本とヨーロッパの人々の違いに及びました。私が買った時に走行距離は287000キロ価格は約80万円でした。日本ではスクラップだそうです。私はインターネットで毎日チェックし、約1ヶ月半やっと契約に為りました。そうです、フランスの中古車屋さんだと更に高く為ります。トヨタハイエースディーゼルも走行距離20万キロで70万円以上します。そう話すと道理で輸出業者が買うわけだと話して居ました。

エンジンとミッションさえ確りしていれば問題無いと私は思いますが如何でしょうか?
日本のユーザーは少しでも壊れるとクレームを付けるし10万キロ走れば新しい車に乗り換えますよね。私の車からすると10万キロは新車です。
冷房は新車でも良く効きません。フランスとかドイツで冷房が必要な日は2週間有るかなしですから当然です。
車検もフランスは基本的な事はチェックしますがガラスにヒビが入って居ても通ります。意外でしょうがスペインの車検の方がチェックが厳しいですね。
整備費は正規ディラーですと割高ですが年に一度はチェックして居ます。

今年もイタリアへポルトガルへと走って来ました。
日本で走って居る車が全て新車に見間違える私の方が変なのかな?
車種によって壊れ安い部品が有ります。それは交換したり修理すれば良い事です。タイヤと同じに考えれば当然だと思いますが日本だと完全で無いと行けないのですね。
立ち寄り話を聞かせて頂いたのは昭島市の具留麻屋さんです。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二131220
寒い一日でした。河口湖とか箱根山は雪だそうです。時間が空いてる日は写生に行って居ます。
今日は冷たい雨が一日降って居ました。4時、府中のたかひら歯科医院の予約が有りましたのでその前に多摩川で描きました。
雨の日は風情が違っていてそれはそれで楽しいものです。

府中市の多摩川河川敷には何人かホームレスの方々のテント小屋が有ります。私が通って描いて居た20年前にも同様に何人か住んでいらっしゃいました。
寒い一日そんな事を思いながら一枚描き上げ歯の治療に向かいました。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二131216
東京町田市小野路にあるピアノカフェショパンにおうかがいしました。

多摩丘陵の自然が残るこの辺りは良く絵を描きに来ます。
そうした関係でヨーロッパ放浪の旅立つ前に出会い、また来ますねと約束し、丸7年が過ぎました。

オーナーの岡さんは若いピアニストに活動の場を提供し、後押しを続けているそうです。
コーヒーを頂きながらピアニストの柳生絵美子さんの演奏を聞かせて頂きました。

フランスでもシャンソン小屋オーナーのジョゼさんと親しくさて頂いている関係で音楽家との交流もあり、生演奏を聞く機会も有りますので楽しく聞かせて頂きました。

次の日、日曜日はサマーランドでのフリーマーケットに行きました。
此処で先週出会った窪寺さんと再会しました。フリーマーケットに出店しています。山梨県にお住まいで猟師もしているそうです。山梨の自然を紹介して下さるそうですから是非お伺いしたいと思って居ます。

日本全国を放浪している際には勿論何度も訪れましたが猟師しか知らない場所も有るとの話に心がときめきました。

作品は毎日描いて居ます。
色紙も用意して20枚は描きました。

今日の夕方は10度以下で絵の具の乾きが悪く苦労しました。
3度以下だと全く乾かず0度以下だと画面が凍るのでもっと大変です。

今の所は3号4号と小品ですが又パリマドレーヌ寺院個展用の作品も手掛けます。

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水彩画家・長尾周二131213
芸術作品は色々有りますが絵画作品ほど瞬間的に評価が決まる物は無いでしょうね。音楽にしても映画にしてもある程度観賞してから良し悪しを決めます。

現代美術と称している作品の中には理屈や能書きで騙す手法を取らなければ納得させられない作品が有りますが其れはあくまで言い訳に過ぎないと思います。

観賞者が一瞬で感じた事が全てで画家は言い訳も理屈も空虚な空言でしか無いと思います。
其だからこそ自分の感性を研き日々努力し感動を伝えられる作品を一枚でもと描いて居ます。

私はそうした意味で解説とか極端にはタイトルさえ要らないと思って居ます。

評論家はああでもない、こうでもないと理屈や感想を述べて居ますが画家はそんな事を計算したり画策して描いて居るとは思えません。勿論、永年研鑽した技術やテクニックも役に立って居る場合も有ります。

しかし作品はそうした哲学や芸術論、テクニックを基礎に描いて居るとは思えません。
少なくとも私は描きたくて描きたくて居ても立っても居られない病気の様なもので毎日、絵筆を取って居ます。

息をして身体に血が廻る限り一歩でも感じるイメージに近付ける様に心掛けて描いて行きます。

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水彩画家・長尾周二131212
歯の治療のために東京に滞在していますが、
東京に滞在しているもう一つの大きな理由は、
2014年1月23日〜2月4日迄立川市多摩信用金庫本店9階にあるたましんギャラリーで展覧会を開催するためです。

今回は、私がフランス・ロワール地方のブラッシュ市のギャラリー(フランス重要建造物に指定されている築500年の木造建築)やシャトーシュベルニーでの個展開催をお世話した作家と一緒に展覧会を開催します。

私もフランスで制作した作品も含め12点位出品します。
出品者は長尾周二、平沼邦子、荒井弘子、川上比佐子です。

会期中は無休です。
また私も会期中は会場に居ますので是非、ご覧頂ければ幸いです。

【ARTEC(欧州美術造形連盟)会長の推薦文】
(原文フランス語)

「長尾周二の活動はロワールでシュベルニー、ボガールの城の両方で非常に大規模な個展をフランスで成功させている事に示される。その都度、マスコミの栄誉を獲得し、素晴らしい質の作品を制作している。
長尾周二に続いて、他にも才能あるアーティストがARTECに参加している。

特に注目すべきは平沼邦子、その作品は抽象的で材料すべてが魅力的で流れがあり、フランスのテイストに共鳴するなにかを持ち合わせている。

荒井弘子の才能は肖像画の国際展示会でグランプリ審査員賞を受賞によって示されている。作品は日本で起きた悲劇的な津波と福島を思い起こさせる、暗さと強さのある表現主義作品である。

川上比佐子の才能は彼女の、伝統的な画の手法による、日本の建造物や風景を表現するシリーズで発見することができる。

彼らは、素晴らしい日本代表作家として、フランスARTECのエキジビションにて称賛された作家達である。」

フランソワーズ イカール(ARTEC会長)

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水彩画家・長尾周二131210
息子と二人で食事を取った後、車で紅葉を見に行く事に為って城山湖に向かいました。

高尾山方面から法政大学の横を通り城山湖を目指しました。
城山湖は津久井湖や相模原方面を見渡せる山の上に有るダム湖です。

静かな場所のはずなのにパトカーが二台停まって居ました。
どうしたのかな?
と思いながら城山湖を望める駐車場に向かうと其処には元暴走族の集会をしている現場でした。
40歳50歳代と思われる人々もいてあの懐かしい戦闘服に身を包み改造したバイクが集結していました。約80台位は有ったと思います。

その集団の中を通り抜け駐車場の端まで行って紅葉に囲まれた城山湖を堪能してきました。

ほとんどの車はその元暴走族の前でユーターンしていましたが私は勇ましい彼等の姿を望みながら何時も停める場所迄走らせました。

私が美術予備校を営んで居た時の話ですが二人、暴走族の生徒が居ました。
土曜日に為ると戦闘服に身を包み今日は集会に行って来ます。と挨拶に来ていた事を思い出します。

その一人は現在、デザイン会社を経営しています。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!

水彩画家・長尾周二131206
画家は他の作家の作品を買うとかコレクションする事は余り無いようです。
私は自分の懐具合で手に入る範囲の作品を集めて居ます。

荻原守衞の工夫、猪熊弦一郎フェイスシリーズ(高松工芸高校寄贈)、
藤田嗣治、小池岩太郎等々・・・皆様もお馴染みな作家から、
写真の様に有名人では有りませんが秀作をコレクションしています。

自分の仕事とは全く違う様式やジャンルでも凄い!と感じる作品を買い求め手元に置いて居ます。
そうした作品は私の仕事に強烈なインパクトを与えてくれ負けてたまるか!と言うエネルギーを与えてくれます。
日頃からそうした作品に触れて居ると駄作かどうかは一目瞭然です。
そうした事を若い時代から心掛けて居ます。
ですから法隆寺や国立博物館に出向き国宝を身近にする様にしています。

話は変わりますがトヨタ系セントラル自工でカーデザイナー時代、兄貴分の高橋さんがカローラスプリンターやクラウンハードトップをデザインした時に同様に国立博物館に通い日本美の研究をし其れをカーデザインに取り入れたのが大ヒットに繋がったそうです。

本物思考は何時の時代も大切だと思います。
芸術に携わる以上、常に前向きに勉強する事が肝要と思います。

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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二131205
日本に帰国して先ず訪れたのは上野公園の国立博物館です。
ルーブル美術館は勿論テイトギャラリー、大英博物館、プラド美術館、フレンッエ等々機会が有る毎に拝見して自分の感性を研く様に心掛けて居ます。
幸いフランスを中心に活動して居ますので蚤の市で自分の手に入る範囲で美術品をコレクションしています。

先日、友人と一緒に銀座古径にお伺いし芸術論に華を咲かせました。
日本やロシア、中国の作家のテクニックは素晴らしいがオリジナリティーや作品としての内容は残念ながら低レベルだと言う話に為りました。

同様の話はフランスの友人からも聞かされて居ます。日本の美術教育や学芸員は安易なテクニックや様式、学歴を頼りに行って居ます。

私が美術予備校を営んで居た時の話ですが大学の講師をしていた職員でさえ日本には黄金比は無いと言い西洋の美のみが基準だと信じて居ます。そうした偏った知識で判断すると画一的でつまらない作品に為ると思います。
日本には日本の黄金比が有ります。又、文化の違いこそが大切でそうした軸足を持つ事が世界に羽ばたく武器に為ると感じます。
横並び教育や金太郎飴的な発想では所詮、見世物小屋的な作品で終わり確りと根付いた秀作には成り得ないと思います。
日本の美術館の多くはそうした傾向が強く秀作をコレクションする努力を放棄しややもするとゴミ箱美術館と為って美術館とは名ばかりです。

阿佐ヶ谷美術専門学校の理事長をしている友人がとある美術館に行って来たと話して居たので鑑賞に値する作品が有りましたか?と尋ねると残念ながら無かったと答えて居ました。
私はその美術館には行った事は有りませんがオーナーは昔からの知人ですから見なくても分かります。

倉敷市に有る大原美術館でも作品収集を依頼された小島寅次郎さんが集めましたが秀作は3、4点ですね。ま、あくまでも私の個人的な感想ですから悪しからず。
有る大規模なヨーロッパ作品展覧会に植村鷹千代先生と一緒に伺った時に私がこの作品群の中で真筆の作品は一割位ですねと尋ねると笑って居ました。
その程度の美術関係者が多いのは40年前と然程変わりは無いと思います。

そうした専門家より趣味で画集やテレビ、美術館を巡っていらっしゃる一般人の方が遥かに見識が高い事を出会った方々とお話を伺うと感じます。

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