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イタリア人やスペイン人とドイツ人やイギリス人は各々若干考え方や行動が違う事はその国のお祭りを見ても違います。
ドイツのお祭りは指揮を取る人が正確に行進、勿論正装した行列が馬車に至るまでこれでもかと続きます。
スペインのお祭りは最初から最後までドンチャン騒ぎと言った感じで普段着に子供の学芸会程度の衣装でドイツの其とは大きく違います。
そうした違いは有るにせよ日本の和を持って尊しと言った考え方皆無です。
最近はアメリカナイズされて親孝行と言った言葉が希薄に為っては来ていますがそれでも西洋人とは違って居ます。
先ず日本の天皇は民の竈の逸話が有るように人民が第一と言う考え方が基本です。ですから世界史の中で最古の天皇が現在でも続いて居る訳です。
フランスがルイ王朝を倒して自由、平等、博愛等と掲げて居ますが彼等の意識の中に他民族に対する考えには殆ど無いに等しいと感じます。フランス人の人種差別は良く耳にしますよね。私が私達家族がと言った個人主義が良くも悪くも有ります。
その上に立って考えなければ為りません。
小さな組織市の担当者会社の社長に至るまで他人の意見や考え方に譲歩する事が余り有りません。此れは歴史的背景も有ると思います。常に他民族に侵略されたりしたりの常に戦争ばかりして来た国々です。
スペインの小さな村で貧しいイスラムの子供がこの城は私達の先祖が造った城だと眼を輝かせて話してくれた事を思い出しました。
支配される側と逆の場合は全く違うからです。
そうならない為の知恵だったり行動が日本人の其とは大きく違うと言う事です。つい70年前迄植民地を持って居た国々ですから尚更です。
フランスはベトナムをイギリスはインド等を支配していましたよね。街で出会うベトナム人やインド人は私達日本人に親しく接して下さいます。
友人ガロさんにフランス人とトラブルに為ったと話したら、地元とに長く住んでるフランス人はそんなことは無いよ、と話して居ました。
確かにシャトーや農園を持って居る友人は親しく接して下さいます。
差別された側の人達が又人を差別すると言う連鎖がこうした事をする要因の一つだと思いますが決定的に違うのは個人主義と言う我が儘が行政や市民生活までそうなって居ると感じます。
スペインで車検場で担当者が長電話をして手続きが進みません。友人の槙さんが笑いなが私用の電話だよと言って居ましたがこんな事は良く有ることで挙げ句のはて昼休みに為るとさっさと居なく為ります。
こうした事を省みると交渉や契約と為ると尚更日本人とは違います。
役人でも担当者が代わったりすると契約事態が無いことにしてくれとか意味不明の返事だったりする事が有ります。
そうした事例を数々と在留日本人から聞いて居ます。
ま、スペイン人の約束は日頃の挨拶程度に考えていて丁度良い位です。
バレンシア地方のトヨタ自販ディラーの所長が一週間後に部品が届くからと言われて行くとマニアーナと言われました。明日と言う事です。其から毎日マニアーナと言う返事、届いたのは更に一週間後でした。此所はトヨタ自販ディラーでは無くスペインだと思い知らされました。
外交交渉やインターナショナルの会社の交渉事はこうした事を念頭に置かなかったら大変な事に為るでしょうね。
ですから実力が有るアーティストは其なりに常識も持ち合わせて居ますがアマチュアも含め我が儘が放題自分しか見えない連中が殆どです。