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水彩画家・長尾周二160311
丁度3月11日はスペインの友人宅に居ました。テレビのニュースで東日本大震災を知りフランスロワール地方シュウジに帰り早速動き始めました。
5月に私の個展が予定されて居たブラッシュ市の市長にチャリティー展覧会に替えて欲しいと連絡したら私の個展の前4月16日〜5月1日日程で会場を用意し て下さったばかりで無く地域のアーティストも作品を出品して下さいました。勿論ARTECのメンバーも駆けつけて頂きました。地域に住んでいらっしゃる日 本人も協力頂きました。
フランスの友人やメディアもこの大災害に支援をして頂いたにも関わらず日本の関係者の優柔不断で結局、日本赤十字もNHK,ロータリークラブさえも応えてくれませんでした。最終的にARTEC会長の尽力で募金先が決まりチャリティー展覧会を開催する事が出来ました。

フランスでチャリティー行為を行う際に募金受け入れ先が決まって居なければチャリティーが出来ません。先ず当時NHK地球ラジオのディレクターに連絡した 所、こうした緊急時画家は何もしないで下さいとメールの返事が来ました。日本赤十字の返事は日本政府の判断が無いと出来ないとの返事。東京ロータリークラ ブは返事も有りませんでした。
後日、在フランス日本大使館の外交官に大使館では受付て居たと聞きました。日本赤十字は5月迄世界中の日本人や外国人が支援して下さった義援金受け取りを拒否して居たそうでそのお金は被災者に渡らず他の国々に渡ったそうです。

その任にある公僕は私事を棄てて皆さんの為に何をすべきかを優先する必要が有ります。そうした経験を通じ人として動く事も判断出来ない人がそうした立場に居ることが不幸を招くと痛感しました。

私は画家ですが画家でも出来る限りの事を考えて実行して得た経験は貴重な経験でした。