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長尾周二のヨーロッパ放浪記 に参加中!
水彩画家・長尾周二1611091
今日述べることは私が数十年にわたり美術界で様々な活動をしてきた中で感じたことです。
もちろん、あくまでも個人的な意見や見解です。
違う意見や見解の方もいるかもしれませんが、あらかじめご承知おき頂ければと思います。

私は画家ですが良い作品は機会が有ればコレクションして来ました。
過去に香川県立高松工芸高校に寄贈した荻原守衛作の工夫や猪熊弦一郎のフェイスシリーズ等、縁有って巡り会った作品は手に入れます。現在、サルバドール ダリやレオナルド藤田、エミールガレー他400点を超えてコレクションしています。

常に良い作品と向き合って居ると見識眼が育つと同時に作品の持つエネルギーや品格を身近に感じます。

入場料を払って中身を覗くと名ばかりの美術館が大変多く残念で為りません。
流石に名だたる美術館には其なりに見応えの有る作品が数点は有りますが、まったくそのように感じる作品がないといっても過言では無い美術館も多数有ります。

又、職員の見識を疑う様なコレクションを公費を使って行って居る場合も目にします。
その最たる物は贋作購入です。公的な美術館でもそのように感じることがあり、とても残念です。
数多くの名品に触れて勉強して下さいというのが私からの提言です。
私が過去に係わりが有った処でもそうした美術館が有りました。

良い作品をコレクションするにはお金を用意すれば出来る訳では有りません。私等は食うや食わずの中で自分の作品が売れた一部で購入している訳ですから真剣勝負で臨んで居ます。

私の感性からいえば、一般の方なら誰でも知っているような有名な美術館においても見応えの有る作品は数点です。
何時の時代でも係わって居る担当者には見識眼と廻り合い、そして決断が必要です。
水彩画家・長尾周二1611092
現代アートと称する企画が大流行で其にとやかく言うつもりは有りません。
が、私の考えを述べますと、私はそうした現代アートを否定する訳では有りませんが子供の頃見た見せ物小屋の域だと常日頃思って居ます。
しかしどんな作品であれ時間や時代に淘汰され残れば本物だと思って居ます。
数センチの作品でもビルの様な巨大な物でも最後は作品の持つ永遠的な訴求力、美では無いでしょうか。
そういう意味では長年芸術に係わる者として、アートが大衆化する事は大変意義が有ると思っています。

急に話変わりますが、東京からは殆ど高速道路など有料道路は使わず、一般道で来ました。
なんと東京~高松で有料道路は加古川バイバスの料金110円だけです。
やはり大阪、神戸を通過する時は有料道路を走った方が遥かに楽ですね。